2015年12月アーカイブ

万年青の品評会

万年青と書いて「おもと」と読みます。

古典園芸植物で、古くから栽培されている常緑多年草。
葉の形や斑の入り方などの「芸」が鑑賞の対象となり、
多くの方が愛好されている植物です。

2014年〜2015年の池坊の月刊誌「華道」の表紙を担当させていただいた中で
たまたま2014年12月号に描いたのですが。。。
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これが縁で、このたび「日本おもと協会」さんより、品評会の審査会にご招待いただきました。
もちろん「審査なんて出来ません!」と思いましたが、
主旨をご説明いただき、なにせとても興味深かったので、出席させていただくことにしました。
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(↑ 写真は、準備中の雑然としている様子ですが。。)

何もわからずに(ちょっとニヤニヤしながら)訪れましたが、どうやら品評会とは
全国の愛好家さんがエントリーされたものから1品種ごとに1位〜5位を選び
それぞれの1位の中から優勝者を決め、それらを鑑賞するというものらしく
一般審査員のわたくしは、各支部のベテラン審査員の方々に色々教えていただきながら
この1位〜5位を選ぶ。。という作業に同行させていただきました。

大葉、薄葉、羅紗と大きく3つのカテゴリーに分けられた中の、羅紗品種を担当。
とても小さく可愛らしい種類です。
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この小さな葉の重なり具合、形の妙、斑の入り具合などなど、
みなさんが「うぅん、これは芸がいいね」と言われるものには
なにやら共通したポイントがあるらしく。。
瞬間的に順位を決めて行く、もやは審査の「師」に連れられて、
私は「へー」とか「ほー」とか言って、時には質問したり、
ひとつふたつ決定権を与えていただいたりしながら
ただただついて廻ること数分、あっというまに30〜40品種の審査が終わりました。

↓「師」の、かっちょいいジャンパー。
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その後、別フロアの大葉品種や薄葉品種も見せていただき
万年青という植物について、またその愛好ポイントなどを教えていただきました。
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のちに、秋篠宮殿下も来訪されたそうで、私は早々に退散しましたが
この日は、とても面白い経験をさせていただきました。

おみやげにいただいた瓦せんべいも「おもと」!
「師」のジャンパーと同じ絵柄だったことは見逃しません。
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面白かったなぁ。。
色々なつながりに感謝、の一日でした。
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